2016年10月16日

【コントラクトブリッジ】トランプ・クー

ちょうど1年ぶりのブリッジの記事です。(^^;)
今年も10月15日(土)に仙台秋リジョナル(チーム戦)、16日(日)に河北新報社杯(ペア戦)が開催され、無事に両日とも終了したところです。
ご来場いただいた方々、どうもありがとうございました。
私は今回、チーム戦もペア戦もパッとしない成績だったのですが、ペア戦でトランプ・クーして6Sをメイクするというめったにない経験をしましたので、それだけでもう満足してます…。

めったにないことなので、ちょっと自慢させてください。(*^-^*)
私はNに座っていました。

河北新報社杯1st Session
Board #6, EW Vul, Dealer E
A J 10 7 4
A Q J 6 3
A Q
K
Q 9 8 6 N

 W     -      E 

S
2
8 5 4 K 10 7
K 8 10 9 7 5 4
Q J 6 3 9 5 4 2
K 5 3
9 2
J 6 3 2
A 10 8 7

ビッドは参考にならないので省略。
とにかく、コントラクトはNの6Sになり、Eから10のオープニングリードが来ました。
でき目の薄いスラムですが、行ってしまったからには何とかして作るしかありません。
ダミーからスモールを引くと、WからKが出てくるのでAで勝ちます。
ダミーへのエントリーが少ないので(いま改めて考えてみたら、K→Aというエントリーも一応ありましたね)、Kをアンブロックしてから、その貴重なエントリーKでダミーにわたり、Aのもとにスモールを捨ててから、スモールを引いてハンドのJでフィネス。
ここで、良いニュースと悪いニュースが明らかになります。
良いニュースは、フィネスが効いたこと。
悪いニュースは、Eがショウアウトしたこと。
トランプの4-1ブレイクが判明したのでもう一度ダミーに入ってトランプを引きたいのですが、確実なエントリーはありません。
ラフでダミーに入れる可能性はありますが、それでダミーの最後のトランプを使ってしまうので、もはやフィネスはできません。
状況はかなり絶望的ですが、こんな時に使えるかもしれないテクニックがあります。それがトランプ・クーです。
要はダミーからウィナーをリードして、Wにラフせざるを得ない状況を作り出し、実質的にフィネスしたのと同じ効果を得るわけです。
幸い、ダミーにはJというウィナーがあります。また、ダミーに入るためのエントリーも、(確実ではないですが)さっき言ったラフがあります。
なかなかいい線を行っているように見えますが、実はここで問題が1つあります。
実はもう一つの条件として、WとNのトランプの枚数が同じでないといけないのです。
トランプを2回刈っていますから、Wのトランプは2枚、Nのトランプは3枚あります。
何かをラフしてNのトランプを1枚減らさないといけませんが、そのためにダミーに入るエントリはありません。そのためにハートラフを使ってしまうわけにはいきませんから。
ということは、オポーネントに協力してもらう必要があることになります。
Qをキャッシュしてから、Aを取り、Qを出してEのKに勝たせます。 すると目論見通り、Eはをリードしてくれました!
(ここででなく、をリードしたEを責めることはできないと思います。一見してが一番安全そうに見えますし、私も同じ立場だったらをリードしていたでしょう…)
をハンドでラフし、をダミーの最後のトランプでラフすると以下のポジションとなります。
A 10        
J
Q 9     N

 W     -      E 

S
無関係
Q
J 6
10

ここでダミー(S)からJを引くと、Wはお手上げです。
ラフするとオーバーラフされてトランプを刈り切られ、残り全部勝たれてしまうので、一縷の望みをかけてQをディスカードするしかありません。当然のことながら、NはここでJをディスカードします。
しかし続けてダミーからを引かれると、もうWのハンドにはトランプしか残っていないのでラフせざるを得ず、6Sができてしまうのです。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
来年もまたお会いしましょう!
posted by ぽそこし at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | コントラクトブリッジ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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