2013年04月24日

続・SACDのすゝめ

相変わらず、マルチチャンネルを中心にSACDを聞きまくっています。
私が聴いてゾクゾクっとした盤を3枚ご紹介しようと思います。

51h2as85RUL.jpgまずはこれ
日本のフォンテックレーベルから出ている、高橋悠治さんの弾くモンポウの『沈黙の音楽』です。
今までモンポウは声楽曲しか聴いたことがなかったのですが、ピアノ曲もいいですねえ。
現代音楽(といっても50年ほど前の作品なのですが)はちょっと…なんて食わず嫌いをしている人にも、安心して聴いてもらえるのではないでしょうか。
高橋悠治さんは、間違いなく日本を代表するピアニストであり、作曲家であると私は思っています。
ですから演奏も超一流です。
録音もいいですね。
よく聞くスタインウェイに比べてちょっと陰影のある音色のような気がしたのでライナーノーツを見てみたら、ピアノはベーゼンドルファーのモデル275というものだそうです。
このような静謐な音楽には、よく合っていると思います。

81oHvWcLhbL._AA1417_.jpg次はこれ。昨年亡くなった、フィッシャー・ディースカウさんの歌うシューベルト歌曲集です。
残念ながらマルチチャンネルではないですし、それどころかほとんどの曲はステレオですらないモノラル録音なのですが、そんなことは全く問題ではありません。リマスター処理された音源は、1950年代の録音というのが信じられないくらい、まるで目の前でフィッシャー・ディースカウさんが歌っているように感じられます。
豪華パンフレットと一体となったジャケットに入った4枚組なのですが、出し入れの際にジャケットとこすれて盤面に傷がつきやすいのと、歌詞くらいは掲載してほしかったなあ、というのが残念なところです。
でも、そんなことはどうでもいいんです。うっとり。

51RJNBvHegL.jpg最後の3枚目はこれ
またヒラリー・ハーン? と思われる方もいらっしゃるでしょうが、いいものは本当にいいんです。
今朝のNHK FM「古楽の楽しみ」でも礒山雅さんがヒラリー・ハーンの弾く無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番(BWV1005)を取り上げて、楽曲の解釈ができていると褒めていらっしゃいましたが、私も全く同感です。
私ごときが偉そうなことを言うようですが、ポリフォニー音楽では音のひとつひとつが大きい意味を持ちますから、楽曲の解釈がとても大事だと思うんです。ところが、そこをなおざりにしている演奏がなんと多いことか。いくら響きがきれいでも、内容の伴っていない平板な演奏では意味がありません。
あとヒラリー・ハーンが偉いのは、必要以上に自分を前に出さないところだと思うんですね。
特にこの盤の最後の曲、オーボエ協奏曲(BWV1060)ではしっかりオーボエの引き立て役に回っていて、素晴らしいと思います。
全体として非常にはつらつとした、聴いていて元気の出る演奏です。

最後になりましたが、今まで紹介したSACDはすべてCDとのハイブリッドなので、普通のCDプレイヤーでもちゃんと音が出ます(もちろんマルチチャンネルにはなりませんが…)。
ですので興味を持った方は、ぜひ聴いてみてください。
posted by ぽそこし at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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