2013年04月17日

SACDのすゝめ

最近、引っ越したのをきっかけに、オーディオにちょっとはまっています。
いわゆるオーディオファイルの人たちに比べれば全然たいしたことないと思いますが、私が目覚めたのはSACD、しかもそのマルチチャンネル再生です。

51DiH2Y-qZL.jpgそもそものきっかけは、すでに持っていた有森博さん演奏のムソルグスキー作曲『展覧会の絵』のCD(ちなみにこれはすばらしい演奏なので、ぜひ一度お聞きになることをお勧めします)が、実はSACDとのハイブリッドなことに気づき、ぜひSACDでも聞いてみたいと思ったことでした。
調べてみると、SACDは普及しているとは言い難く、普及価格帯のプレイヤーで再生できるものはあまりありません。しかも、SACDに対応しているプレイヤーであっても2chトラックしか再生できないものがほとんどのようでした。
でも、せっかくならSACDのマルチチャンネルを聞いてみたいじゃないですか。
それでさらに調べたところ、数年前にパイオニアから発売されていたDV-600AVとか、DV-610AVとかは、普及価格帯でSACDのマルチチャンネル再生にも対応していることがわかりました。おまけにこれらの機種は、PALのDVDをNTSCに変換してみることもできたりする、なかなかの優れもののようです。
しかし問題なのは、これらの機種はすでに生産中止となっているらしく、日本国内ではもう新品は手に入らないらしい、ということでした。後継機種もないようですので、中古品か海外からの並行輸入品を探すしかありません(私はヤフオクで入手しました)。

さて、そうやって入手したSACDマルチチャンネル再生対応レコーダーで、さっそく『展覧会の絵』を再生してみました。最初はCDで、次はSACD 2chで、最後にSACDマルチチャンネルで。
正直言って私の耳ではCDとSACD 2chの音の違いはよくわかりませんでしたが、SACDマルチチャンネルの音がはっきりと違うのはよくわかりました。感動的です。
音に奥行きが加わって、広がりのある豊かな響きになるんです。実際のコンサートホールで聴いているような音、と言えばわかりやすいでしょうか。一度これを聞いてしまうと、今まで結構いい音だと思っていたCDの音が平板に聞こえてしまって、もう戻れない感じです。
マルチチャンネルで聞く有森博さんの演奏は期待以上に素晴らしく、まさにコンサートへ実際に足を運んだ経験を思い起こさせるものでした。

51Zqmsh5jPL.jpgあともう1枚、お勧めのSACDがこれです。
ヒラリー・ハーンというヴァイオリニストを、私は寡聞にして知らなかったのですが、有名な方のようですね。
共演は、先日亡くなられたサー・コリン・デイヴィスが指揮するロンドン交響楽団です。
エルガーのヴァイオリン協奏曲は今まで聞いたことなかったのですが、演奏が素晴らしいこともあり、すごくいい曲だと感じました。
もう1曲はレイフ・ヴォーン・ウィリアムズの『揚げひばり』で、これもいい曲ですよね。
曲と演奏もさることながら、録音も素晴らしいんです。最初CDで聞いたときにもそう思いましたが、SACDマルチチャンネルで聞くとさらに音に広がりと奥行きが出て、ヴァイオリンのボウイングや指使いまでわかるんじゃないかと思えるほどでした。
いいですよこれ。エルガーと言えば『威風堂々』と『愛のあいさつ』くらいしか聞いたことがなかった私ですが、すっかり認識を改めました。白状しますが、今まで「イギリスって大した作曲家いないよなあ」と内心思っていました。ごめんなさい!
アマゾンのカスタマーレビューに、(1人を除いて)絶賛が並んでいるのもうなずけます。
曲・演奏・録音と3拍子揃った素晴らしい盤なので、SACDマルチチャンネル再生環境をお持ちの方はもちろん、そうでない方も買って損はしないと思います。

ここから後はオーディオ談義になるので、興味のある方だけ「続きを読む」をクリックしてください。
オーディオファイルの方々の中には、マルチチャンネル再生なんて映像の付け足しだからカスに決まっている、みたいなことをおっしゃる方も結構いるようですが、たぶん食わず嫌いなんですよね。
ぜひ一度、それなりにちゃんとした再生環境で聞いてみればいいと思います。

SACDマルチチャンネルを再生するには、当たり前の話ですが、対応プレイヤーの他にもマルチチャンネルのアンプとスピーカーが必要です。いい音で聴くには、せめてフロント3本のスピーカーには多少のお金をかけて、いいものを使ってください。サラウンドスピーカーも、いいものを使ったほうがいいに決まってますが、反響音が主なので小さい(≒低音の出ない)スピーカーでも大丈夫なはずです。
個人的な意見ですが、いわゆるホームシアターシステムを買うとついてくるフロントスピーカーはちゃちなものが多いので、別にそろえたほうがいいでしょう。先ほど述べたオーディオファイルの方々の一部がマルチチャンネル再生に対して持っている偏見の一因は、この辺にあるのではないかとも思います。

ちなみに私が使っているのは、LRがTEACのS-300NEO、センターがヤマハのNS-C325というスピーカーです。
S-300NEOは、アマゾンなどで3万円台(ペア)で買えると思いますが、実にいい製品だと思います。低音はしっかり出ますし、バスレフ型にありがちな不自然さも感じられません。高音はちょっと硬い感じですが、エージングをして行けばさらによくなるでしょう。何よりも同軸2wayなので点音源に近く、音像の定位と解像度に優れているのがすばらしいと思います。私はあまりスピーカーケーブルで音が変わるとは信じていない派なのですが、一応カナレの4S8Gというプロ用のスピーカーケーブル(1メートルあたり数百円でした)を4芯カッド接続にして使っています。

問題は、センタースピーカーでした。今まで使っていたヤマハのNS-C10MMというスピーカー(このシリーズはヤマハのスピーカーの中でもあまり評判がよくないようですね)はS-300NEOと音色が違いすぎて、ちょっと聞くに堪えない感じになってしまったのです。
そこで新しいセンタースピーカーを買おうと思ったのですが、残念ながらTEACではセンタースピーカーを出していないので(もちろんS-300NEOをもう1セット買うという手もあったのですが、それだと置き場所にちょっと困ることになります)、他のメーカーから選ぶしかありません。音色が合うかどうか、何の保証もないわけです。
結果として、勘でNS-C325を選んだのですが、ラッキーなことに音色がS-300NEOと近かったので満足しています。
あと、偶然の結果ですが色もブラックでそろうことになり(S-300NEOのようなピアノブラックではありませんが)、見た目も上々です。
このNS-C325は、アマゾンなどで下位機種のNS-C310よりも安い価格がついていますが、もうすぐディスコンになるのかもしれません。

なんかTEACとヤマハの回し者みたいになってしまいましたが、この組み合わせは5万円以下でそろいますし、なかなかいい音が出ていると自画自賛しています。

まだまだ書きたいことはいろいろとあるのですが、今日はフレッシュ・ワロンヌ(という自転車レース)をこれから見ないといけないので (^_^;)、この辺にしておきます。
posted by ぽそこし at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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